イタリア、保険会社ユーロヴィータ商品の早期償還停止を延長の可能性
[ローマ 6月8日 ロイター] - イタリア当局は、経営不振の生命保険会社ユーロヴィータの商品の早期償還の一時停止を6月30日の期限を超えて延長する可能性があると、消費者協会は木曜日、同社の特別管理者との会合後に発表した。
当局と金融会社は、経営難に陥った生命保険会社を業界の主要企業間で分割することでユーロビタを救済する計画について交渉している。
依然として合意が得られないことから、ユーロビタ製品の早期償還の一時停止の延長が検討されているとADOC消費者団体は声明で述べた。
英国シンベン傘下のユーロヴィータは、イタリアで初めて特別管理下に置かれた保険会社となる。
協議中の救済協定では、大手保険会社ゼネラリ(GASI.MI)、ウニポールSAI(US.MI)、インテーサ・サンパオロ(ISP.MI)、アリアンツ(ALVG.DE)、ポスト・イタリアーネ(PST.MI)がそれぞれ一部を引き受けることが想定されている。 Eurovita の資産の一部。
この件について説明を受けた関係者がロイターに語ったところによると、保険会社はユーロビタ商品を販売した銀行に対し、顧客による早期償還のための資金提供を求めており、資金調達の費用をめぐって当事者が対立していると付け加えた。
ADOCは「貯蓄者の保護を主な要素とする潜在的な特定の解決策にはまだいくつかの行き詰まり点がある」と述べ、詳細は明らかにしなかった。
ADOCと他の消費者団体が水曜日、ユーロビタの特別管理者アレッサンドロ・サントリキド氏と会談した後、ADOCは声明を発表した。
ユーロヴィータは、金利上昇により保有する国債の価値が減少し、顧客が保険契約を早期に償還してその資金を高利回りの商品に再投資するよう促したため、経営難に陥った。
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